バリカンで剃髪されて・・・
ある目覚めがいい朝、日差しと共に一通のメールが届いた。
それは出会い系サイトから、私によこされたM女からの調教依頼メールだった。
『プロフィールを読んで是非貴方様に調教して頂きたいと思いました。』
個人的に事故紹介文は丁寧に書いてあるつもりだ、しかし女から連絡してくるのは珍しい、いたずらかもしれないと思った私は面接を行うことにした。
まず、名前、年齢、体重など、基本的なことから、好きなSMプレイ、経験暦など詳しい情報を私は聞いた。
いたずらならここで連絡が途絶えるはずだと踏んだ、しかし1時間後私の携帯が鳴ったのだ。
『みさきと申します。22歳でフリーターをしています。好きなSMはソフトからハードまでこなせますが、貴方様に私の髪を剃っていただきたいと思い、ご連絡させて頂きました。』
丸坊主にされてみたいという稀に見るマゾはいると言うが、まさか私の元にくるとは思いもしなかった。
一度会ってみたいと思い、翌日の午前10時某喫茶店でお茶をすることにした。
先に席に待っていたのは女のほうだった。
『待ちましたか。』
『大丈夫です。』
顔立ちは綺麗で、髪も艶がありとても美しかった。
『この髪を・・ほんとうなのかい?』
『はい。ダメでしょうか?』
真剣な眼差しで私の目を見てきた、これは嘘ではない、今までの経験からハッキリ分かった。
バリカンで髪を剃り落とす為場所をラブホテルへ移し、洗面台の前に座らせた。
静かな部屋に響き渡る振動の音、女にとって命の次に大切な髪を剃り落とされる瞬間とはどんな気持ちなのだろうか。
豪快に正面から剃髪し、モヒカン頭になった。
髪型で人はこんなにも変わるものなのかとつくづく感じさせられる。
そして断髪によりスキンヘッドになった自分の頭をずっと鏡で眺めていた。
ホテルを出ると空は青く澄み渡っていた。
雲がないツルツルの空を見て私はフフッと1人笑いしてしまった。
自称官能小説好き(42歳)